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花ごころ 平成14年夏号

テーマ:ひまわり
真夏の燦燦と輝く太陽の下のひまわりは、想像するだけでも一幅の絵になります。北アメリカの中部の原産といわれますが、インカの寺院の紋章に彫りこまれていることから、南アメリカでも原産を競うほど古い時代から渡っていたようです。コロンブスのアメリカ大陸発見以後急速に世界中に広まりました。春まき1年草、仲間には宿根の種類もいくつかあります。
学名のヘリアンサス、英名のサンフラワー、そして和名の向日葵、どれも太陽の花を意味するように日なたで力強く育ちます。茎の生長の旺盛な時期は陰の部分が伸びやすいので、蕾のときは多少首を振りますが、花はおおむね東を向き、残念ながら日回りにはなりません。種を油など食用にする品種は大型で、草丈2~3m、花の直径30cmにもなります。花を観賞する品種には八重咲きや色の変化もあり、種まき後40日、草丈30cmで咲く品種まであります。一般には丈が高く開花鑑賞期間も短いので、ほかの草花と一緒の花壇には入れない方が良いでしょう。ほとんどの品種は日が長い春~夏に花がすすみ、秋には遅れるのに対して、太陽という品種は日が短いときに花が進みます。7~8月にかけて数回にまいて見てください。
蒔いてから60~70日後に丈も低く花が咲くはずです。種は大きいので直接花壇に蒔いてもよく、移植するときは本葉2枚ほど、幼い方が痛まないものです。